蟹の美味しい食べ方

蟹のさばき方から、茹で方、出汁の取り方まで!

本場の海鮮料理屋が伝授する、旨みを逃がさない三大蟹の楽しみ方

オンラインショップで大人気の「蟹」を、
ご家庭でもっと美味しく召し上がっていただくために。

タラバガニ・毛ガニ・ズワイガニといった三大蟹の簡単なさばき方や美味しい茹で方、
さらには料理の幅が広がる蟹出汁の取り方まで、分かりやすくご紹介いたします。

どれも素材の美味しさを最大限に引き出す方法で、初めての方でも簡単に実践できます。
ぜひご家庭でも、北海道ならではの新鮮で贅沢な味わいをご堪能ください。

蟹のさばき方

蟹本来の美味しさを余すことなく楽しめる!

ご自宅で簡単にさばく方法

「タラバガニ」「毛ガニ」「ズワイガニ」といった三大蟹は、それぞれに異なる旨みと魅力を持っています。
蟹ごとに適したさばき方をすることで、本場さながらの味わいをご自宅でもお楽しみいただけます。

準備するもの

  • 包丁、またはキッチンバサミ

  • 軍手、または厚手のゴム手袋

  • まな板

タラバガニ
毛ガニ
ズワイガニ

01脚を切り離す

胴体と脚の間にある関節部分を包丁やハサミで、脚を1本ずつ切り離します。力を入れすぎず、丁寧に切るのがコツです。

02脚の殻に切れ目を入れる

  • 太い脚の部分
    とげの多い「表側」に、包丁など2本切れ目を入れます。
  • 細い脚の部分(南蛮)
    毛が少ない「裏側」に、1本切れ目を入れてください。
  • 蟹の爪の部分
    爪は硬いので、包丁またはハサミで縦半分にカットします。殻が割れにくい場合は、タオルなどを使って押さえると安全です。

03殻をはがす

身を傷つけないように注意しながら、殻をゆっくりとはがします。切れ目を入れたところから指や蟹フォークを使って身を取り出しましょう。

04「ふんどし」と甲羅を外す

腹の中央にある三角形の「ふんどし(前かけ)」に指をかけて取り外します。氷で張りついている場合は包丁やハサミで軽く叩いて外してください。そのあと、お腹を押さえながら、親指を甲羅の付け根にかけ、ゆっくりと持ち上げるようにして甲羅をはがします。

05ガニ(エラ)を取り除く

甲羅を外した胴体部分にある、灰色のビラビラした部分が「ガニ(エラ)」です。これは食べられないので、包丁などで切り取ってください。

06抱き身(肩肉)を切る

胴体の両側にある「肩肉」と呼ばれる部分には、脚を動かすための筋肉が集中しているため、繊維質でしっかりとした食感の身が詰まっています。目や口などがついていることがあるため、これらを取り除き、肩肉を半分にカットします。さらに、脚の切り口に対して縦にもう一度半分に切ると、食べやすくなります。

07盛り付けて完成!

きれいに盛り付けたら、お好みでレモンや蟹酢を添えてお召し上がりください。
タラバガニはそのままでも塩味があり、濃厚な旨みが楽しめます。

01脚を切り離す

まずは、毛ガニを裏返して腹を上にします。脚の付け根(殻が柔らかい部分)に包丁またはハサミを入れ、脚を1本ずつ切り離します。1本の脚は「太い付け根」と「爪の細い部分」の2つに分けておきます。

02脚の殻に切れ目を入れる

  • 太い部分
    毛の少ない内側に包丁またはハサミで2本の切れ目を入れてください。
  • 細い爪の部分
    上側の角を軽くカットすると、身が取り出しやすくなります。

03殻をはがす

切れ目を入れた殻を、身が崩れないように注意しながら丁寧にはがします。

04ふんどしを取り外す

腹の中央にある三角形の「ふんどし(前かけ)」に指をかけて取り外します。氷で張りついている場合は包丁などで軽く叩いて外してください。固い場合は解凍が不十分な可能性があります。

05甲羅を外す

ふんどしを外した部分にできた穴、甲羅の付け根部分に親指をかけて持ち上げます。このとき、蟹ミソがこぼれないように甲羅を下にして作業しましょう。

06ガニ(エラ)を取り除く

脚の付け根付近にある、灰色のビラビラした部分が「ガニ(エラ)」です。これは食べられないので、包丁やハサミなどで切り取ってください。

07抱き身(肩肉)を切る

抱き身に付いている目や口などの部分を取り除き、半分に切ります。

08抱き身をさらに開く

先ほど切った抱き身を、脚の切り口に対して縦にもう一度半分に切り分けます。

09盛り付けて完成!

お好みでレモンや蟹酢を添えてお召し上がりください。そのままでも塩味があり、十分に美味しくいただけます。さらに、甲羅に日本酒を注いで火にかければ、香り豊かな「甲羅酒」もお楽しみいただけます。

01脚を切り離す

蟹をしっかりと持ち、包丁またはハサミで脚の付け根を切って、1本ずつ切り離します。

※軍手やすべり止め付きの手袋をすると安心です。

02脚の殻に切れ目を入れる

  • 太い部分
    とげが多い「表側」に、包丁などで2本切れ目を入れます。
  • 細い爪の部分
    とげが少ない「裏側」に、1本切れ目を入れておくと、身が取り出しやすくなります。

03殻をはがす

切れ目に沿って殻をそっとはがします。身をつぶさないように、やさしく行うのがコツです。

04蟹爪を切る

蟹の爪は硬いので、縦半分に切ると身が取りやすくなります。タオルを使って押さえると滑りにくく、安全に作業できます。

05「ふんどし」を取り除く

お腹側にある三角形の部分が「ふんどし」と呼ばれる部位です。ここに指を入れて持ち上げるか、包丁などで切って取り除きます。

06甲羅をはずす

お腹をしっかり押さえて、甲羅のふちに親指をかけてゆっくりはがします。

※中の「蟹ミソ」がこぼれないよう、甲羅を下向きにしたまま行うのがポイントです。

07ガニ(エラ)を取り除く

脚の付け根のあたりにある灰色のヒラヒラした部分(エラ)は「ガニ」と呼ばれ、食べられません。包丁やハサミなどで、根元から切り取りましょう。

08抱き身(肩肉)を取り出す

胴体の両側にある「肩肉」と呼ばれる部分には、脚を動かすための筋肉が集中しているため、繊維質でしっかりとした食感の身が詰まっています。目や口などを取り除き、肩肉を半分にカットします。さらに、脚の切り口に対して縦にもう一度半分に切ると、食べやすくなります。

09盛り付けて完成!

お皿に美しく盛り付けたら、お好みでレモンや蟹酢を添えてお召し上がりください。ズワイガニはそのままでも塩味があり、濃厚な旨みをご堪能いただけます。さらに、甲羅に日本酒を注いで火にかければ、蟹の風味が溶け込んだ香り豊かな「甲羅酒」としてもお楽しみいただけます。

蟹の茹で方

身がはじけるような食感に!プロも使う茹で方のコツ

素材の旨みを引き出す「正しい蟹の茹で方」を実践して、本場の味をぜひお楽しみください。

01蟹を洗う

蟹を茹でる前には、必ず水洗いをお願いいたします。海産物に付着している可能性のある「腸炎ビブリオ菌」は、食中毒の原因となる場合がございます。たわし等で丁寧に洗い流してください。ただし、洗いすぎると旨み成分が流れ出てしまいますので、ご注意ください。

02蟹を茹でる

蟹を茹でる際は、海水よりもやや塩分濃度を高めたお湯で茹でるのが、美味しく仕上げるためのポイントです。目安として、水1リットルに対し、約30〜40gの塩(塩分濃度約4%)を加えてください。塩水で茹でることで、身が引き締まり、旨みが凝縮されます。また、殺菌効果とぬめり取りの効果もあるため、蟹全体がしっかりと浸る程度のたっぷりの塩水で茹でることをおすすめします。

茹で時間目安表

蟹は種類やその重さによって茹で時間が違うため、以下の時間目安表を参考にしてください。

蟹の種類 タラバガニ ズワイガニ / 毛ガニ
重さ 2kg 3kg 4kg 300~500g 600~700g 800g~1kg
茹で時間 18分間 20分間 25分間 15分間 18分間 20分間

03氷水で蟹をしめる

茹で上がった蟹を氷水で5分ほど冷やすことで、身が引き締まり、プリプリとした食感が増します。また、余熱で火が入りすぎてしまうのを防ぎ、ちょうど良い茹で加減に仕上がります。冷やした後は再度水洗いして、茹で汁のアクなどの汚れを落としておくと、さらに美味しく召し上がれます。

蟹出汁の取り方

蟹の殻は“捨てずに使う”が通の楽しみ方

食べ終わった後の「蟹の殻」にも、旨みがたっぷり入っています。
ぜひ活用して、お味噌汁や雑炊など、さまざまなお料理にお役立てください。

用意する材料

  • 蟹の殻
    (1尾分)

  • 長ネギ
    (1本)

  • ショウガ
    (少々/スライス)

  • 酒(または白ワイン)
    大さじ2


  • 1リットル

※材料はあくまで一例です。お好みに合わせて調整してください。

01材料を炒めて
香りを引き出す

蟹の殻を細かく切り、長ネギ(ざく切り)とショウガと一緒に軽く炒めます。

※このとき、酒や白ワインを少し加えると、より香りが立って風味豊かになります。

02水を加えてじっくり煮込む

炒めた材料を鍋に移し、水を加えて中火でコトコトと煮込みます。目安は1時間程度。時間に余裕があるときは、もっと煮込んだ方がより旨みが引き出されます。

03こして完成!

煮込み終わったら、キッチンペーパーや目の細かいザルなどで丁寧にこします。これで、蟹の旨みが詰まった「蟹出汁」の完成です!お味噌汁、雑炊、かにめし、パスタ、茶碗蒸しなど、色々な料理にお役立てください。

美味しく仕上げるポイント

  • 出汁を取る蟹は、ズワイガニや毛ガニの方が、タラバガニよりも旨みが出やすいとされています。
    いくつかの種類の殻を混ぜても美味しく仕上がります。
  • 味噌汁に使う場合は、蟹出汁と水を「3:1」の割合で薄めて使うとちょうど良い味加減になります。
  • 雑炊の場合は、出汁は薄めずにそのままお使いください。

具材と味付けのコツ

  • 蟹の風味を引き立てるために、味付けはあっさりと。
  • 豆腐、長ネギ、三つ葉など、素材の味が引き立つ具材がおすすめです。
  • お好みで、塩や薄口醤油、だし調味料などを加えて調整してください。